目元にクマがあるだけで、疲れて不健康な顔に見えます。
メイクをしても目立ってしまう濃いクマは、隠すよりもしっかり治したいですね。
実は目のクマには3つのタイプがあり、それぞれ原因や治し方が異なります。
今回は目のクマの原因と、タイプごとの治し方を紹介します。
目次
(タイプ1:青クマ)原因と治し方は?
体調を崩したり疲れが溜まると、顔が青ざめる事がありますよね。
目の下に青っぽいクマができた時は、これに似た現象が起きています。青クマの原因と治し方を見ていきましょう。
青クマの原因は?
目の下にできる青いクマは、目元の血行不良が原因です。
睡眠不足や疲れ、ストレスなどが原因で血行が悪くなると、酸素が不足して血液が黒っぽくなり、それが皮膚から透けて青黒く見えます。
血行が悪くなると顔全体が青黒くなりますが、目元は顔の中でも特に皮膚が薄いため、他の部分よりも青っぽい色が目立ってしまうのです。
疲れやストレス以外にも、身体の冷えや運動不足は青クマの原因になります。
また喫煙やバランスの悪い食事が習慣になっている人は、血液がドロドロになって血流が滞るため、青クマが慢性化しやすくなります。
また最近よく耳にする「眼精疲労」も、青クマの原因のひとつです。
パソコンやスマートフォンの画面を見続けると、目の周りの筋肉が緊張して固くなり、血行が悪くなります。
眼精疲労は青クマだけでなく、目元のシワの原因にもなるため注意が必要です。
目の下のくまは老化のサイン!タカミクリニック
青クマはどうやって治す?
青クマを解消するには、目の周りの血行を良くする必要があります。
ホットタオルで目元を温めたり、指でマッサージをして、目元の血行を促しましょう。
また炭酸水で洗顔すると顔全体の血行を改善でき、青クマだけでなく顔色も良くなるのでおすすめです。
青クマができやすい人は、顔や目の周りだけでなく、首や肩、全身の血行が悪くなっている可能性があります。
肩こりや冷えの自覚症状がある人は、それらを改善することから始めましょう。
仕事の休憩時間に軽いストレッチをしたり、入浴時はシャワーだけで済ませず、しっかり湯船につかるように心掛けます。
毎日溜まっていく疲れやストレスを和らげることで、血行を改善することができます。
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(タイプ2:茶クマ)原因と治し方は?
指で皮膚を引っ張っても薄くならない目のクマは、「茶クマ」の可能性が高いです。
目の下側だけでなく、目頭やまぶたの上まで広がることもあります。茶クマの原因と治し方を、詳しく見ていきましょう。
茶クマの原因は?
茶色のクマは、皮膚への刺激により発生したメラニンによる色素沈着が原因です。
シミの原因でもあるメラニンは、「メラノサイト」という細胞で作られます。
メラノサイトは外部から刺激を受けると、肌を守ろうとしてメラニンを作ります。
メラノサイトは、以下のような刺激に反応します。
紫外線による刺激
メラノサイトは紫外線(UVB)の刺激を受けると、細胞が傷つくのを防ぐためにメラニンを分泌します。
これは紫外線によって日焼けするのと同じ仕組みで、UVBがメラノサイトを刺激してメラニンを大量に分泌すると、肌が茶色に変色します。
目元は皮膚が薄く、紫外線の刺激を受けやすいため、日焼けするほどの刺激でなくても目のクマの原因となります。
活性酸素による刺激
活性酸素とは、物質を酸化させる力の強い酸素のことです。
細菌などから細胞を守る働きがあるものの、量が増えすぎると細胞を傷つける危険性もあります。
メラノサイトは活性酸素の刺激を受けると、細胞へのダメージを防ぐためにメラニンを分泌します。
活性酸素は大気中に存在するだけでなく、食べ物や化粧品が傷んで酸化したときにも発生します。
そのため日中のメイクを落とし切らないで寝てしまうと、肌に残った化粧品が酸化して活性酸素を発生させ、メラノサイトを活性化させてしまいます。
目元のメイクは落としにくいこともあり、アイメイクの落とし残しが原因で目のクマができることがあります。
肌の炎症による刺激
ニキビや吹き出物が治った後に、茶色い跡が残ることがあります。
肌の炎症などで細胞が傷つくと、新しい細胞を作ろうとする働きが活発化すると同時に、メラノサイトの働きも強まります。
火傷やすり傷、摩擦や肌に合わない薬品によって肌が傷ついた時も、メラノサイトの働きが活性化します。
特に目元はクレンジングで強く目元をこすってしまう事が多いため、メラニンによる茶色い色素沈着が起き、クマになってしまうのです。
これらの刺激によって作り出されたメラニンは、通常であれば肌の代謝(=ターンオーバー)によって排出されます。
しかしこの働きが滞ってしまうと、いつまでもメラニンが肌の中に残り、濃いクマになってしまうのです。
関連記事: 目元の茶色いクマが消えない!実はアイメイクが原因かも?
茶クマはどうやって治す?
茶クマはメラニンが色素沈着を起こしている状態ですので、ケアをしてもすぐに消えることはありません。
肌のターンオーバーを促し、できるだけ早くメラニンを含んだ細胞を排出することが大切です。
肌のターンオーバーが遅れる原因は、肌の乾燥や紫外線、ストレス、睡眠不足、食生活、ホルモンバランスの乱れなどです。
適切なスキンケアをして、規則正しい生活を送ることで、肌のターンオーバーを正常化することができます。
スキンケアでターンオーバーを促す場合は、ピーリングジェルを使ったお手入れがおすすめです。
(タイプ3:黒クマ)原因と治し方は?
年齢を重ねると、メイクをしても消えない黒いクマができやすくなります。
「黒クマ」の原因と治し方を、詳しく見ていきましょう
黒クマの原因は?
目の下にできる黒いクマは、目元の皮膚のたるみが原因です。
目元の肌のハリがなくなると、まぶたや目の下がたるみ、影を作ってクマになります。
目のクマを指で下に引っ張った時に、影が薄くなった場合は黒クマのサインです。
「まだ肌がたるむような年齢じゃない!」という人でも、空気が乾燥する季節は肌がハリを失いやすく、たるむことがあるため要注意です。
年齢と共に筋肉が衰えてくると、目元が痩せてくぼむため、黒クマができやすくなります。
また涙袋が大きい人や、元々くっきりした目鼻立ちの人は、目の下が影になりやすいため、より黒クマが目立ちます。
黒クマはどうやって治す?
黒クマは目元に色素が染みついている訳ではないため、目元のたるみを改善すれば、きれいに消すことが可能です。
しっかり肌を保湿して、肌にハリを与えましょう。
加齢で顔全体のハリがなくなってきた場合は、アンチエイジング化粧品でのお手入れを始めましょう。
コラーゲンやヒアルロン酸など、肌のハリを作る成分を多く取り入れて下さい。
目元だけが気になる場合は、小じわやたるみを改善する効果のある「アイクリーム」がおすすめです。(アイクリームについては、後ほど詳しく紹介します。)
また目元の筋肉を鍛えることも、黒クマの改善に役立ちます。
目をギュッと閉じる、大きく開く動きを繰り返したり、上下左右に目を動かす運動をすることで、目の周りの筋肉が衰えるのを防ぐことができます。
下の表は、目のクマの原因と対策を、タイプ別でまとめたものです。
自分のクマのタイプを見極めて、自分に合ったケアをしましょう。
できる前に予防!アイクリームで目のクマを防げる?
どのタイプの目のクマでも、できてしまった目のクマを消すのは、ある程度の時間がかかります。
目のクマができてから焦って対策するよりも、毎日コツコツお手入れして、目のクマを予防しましょう。
アイクリームは目のクマ予防に使える?
目元ケア専用化粧品の「アイクリーム」は、目のシワやたるみ、クマなどを改善する効果があります。
実はアイクリームには、こういった目元の悩みを改善するだけでなく、予防する効果もあります。
アイクリームに含まれる保湿成分は、乾燥を防いで肌を健康に保つため、ターンオーバーが乱れて目元にメラニンが定着するのを防ぎます。
またシワやたるみを改善する効果もあるため、黒クマの予防にもなるのです。
関連記事: 老けて見える…目の下・まぶたのたるみを解消するには?
アイクリームの効果的な使い方は?
目のクマを予防するには、目元の乾燥やくすみが気になってからではなく、普段から継続してアイクリームを使い続けることが重要です。
毎日のケアで健康的な肌を保つことで、目のクマができにくくなり、できても早く消えるようになります。
またお手入れの際は、アイクリームをいきなり目元に塗るのではなく、化粧水などでしっかり保湿してから塗るようにしましょう。
目元の肌が乾燥していると、アイクリームの成分が十分に浸透しない可能性もあります。
ここまで、目のクマの原因と治し方をタイプ別に見てきました。
目のクマは一度できると消えるまでに時間がかかるため、毎日の目元ケアで、目のクマができにくい状態をキープすることが大切です。
以下ではおすすめのアイクリームを紹介しています。
目のクマ対策にアイクリームを使ってみたい方は、是非参考にしてください。
- 青クマは血行不良が原因で、目の周りを温めたりマッサージすることで改善する
- 茶クマはメラニンの色素沈着が原因で、目元のターンオーバーを促すことで改善する
- 黒クマは目元のたるみが原因で、目元を保湿しエイジングケアすることで改善する
- アイクリームは目のクマを改善するだけでなく、予防する効果もある
- アイクリームで目のクマを予防する場合は、正しいお手入れ方法で毎日使い続けることが大切