まぶたが重い…朝3分でできる目のむくみケアは?

すぐにできる目のむくみケア

飲み会で盛り上がった日や、泣いてしまった日の翌日、「目元がパンパンに腫(は)れてる!」なんてこと、よくありますよね。

目のクマと違ってメイクで隠すこともできない上に、メイクが乗らない、崩れやすいと、良いことなしです。

 
朝起きて目元がむくんでいたら、どのようにケアすれば良いのでしょうか?

実はたった3分でできる対処法があるのです。今回はすぐに効果がでる目元のむくみ対策や、普段からできる予防について紹介します。

朝、目元がむくむ原因は?

目元のむくみが気になるのは、朝起きた時が多いですよね。

寝ている間に目がむくむのには、以下のような3つの原因があります。

(原因1)寝る時の体勢

低い枕を使っていたり、うつ伏せの状態で寝ることが多い人は、目元がむくみやすくなります。

体内の水分は重力によって移動します。長時間の立ち仕事で足がむくむのは、水分が足元に溜まりやすくなるためです。

 
寝る時に身体を横にすると水分のバランスが戻るのですが、今度は顔の方に水分が集まってきます。

低い枕を使うと、後頭部が下がって目元の位置が低くなるため、目元に水分が集まりむくんでしまうのです。

 
これはうつ伏せで寝る場合も、同じことが言えます。

また休日などで長時間寝てしまった場合も、長時間顔に水分がとどまるため、目元がむくみやすくなります。

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(原因2)不規則な生活の影響

暴飲暴食や睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れは、目元のむくみの原因になります。

暴飲暴食によって血液中の塩分やアルコールの濃度が上がると、身体はその濃度を下げるために、身体に水分を溜め込みます。

 
またアルコールを分解するには水が必要なため、より多くの水分を摂取しようとして、身体に過剰な水分を溜め込んでしまうのです。

また睡眠不足やストレス、運動不足、冷え性などが原因で血行が悪くなると、細胞の間に溜まった余分な水分が上手く回収されません。

顔や目元のむくみが頻繁に起こるようであれば、生活習慣の見直しをする必要があります。

(原因3)泣いた、目元をこすった

泣いた翌朝に目元がパンパンになってしまうのは、誰でも一度は経験したことがあるでしょう。

涙は血液から血しょう成分を取り出したものなので、泣けば泣くほど血液が使われ、目の周りの血行が悪くなります。

 
また目元をこすって肌に炎症が起きると、それを冷やそうとして水分が集まるため、余計に目元がむくむのです。

これは泣いた時だけでなく、化粧落としなどで目元をこすった時にも同じことが起きます。

 
顔の中でも目の周りは組織が荒く、水分の入り込むスペースが多くあります。

顔全体よりも目元にむくみの症状が出やすいのは、このためです。

即効!目元のむくみを改善するには?


目元のむくみを解消するには、目元の血行やリンパの流れを改善し、余分な水分を押し流すことが重要です。

ここでは朝忙しくても3分でできる、簡単なむくみ改善の方法を紹介します。

(その1)目元のマッサージ

目頭から目尻にかけて、指で痛くない程度の力で押していきます。

目尻まできたら目頭に戻り、次は眉に沿って、最後は目の下側をなぞっていきましょう。

 
目元のマッサージが終わっても、まだ完了ではありません。

目元だけ血行が良くなっても、顔全体の血行が悪いと、上手く水分が回収されないためです。

 
顔のマッサージも指を使い、中心から外側に向けて気持ちいい強さで押し流しましょう。

ただし、目元や顔の皮膚が赤くなるほど強くこするのはNGです。マッサージクリームなどを使って、肌への負担が少なくなるように工夫しましょう。

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(その2)目の周りのツボを押す

目のむくみに効果のあるツボを、2つ紹介します。

1.下清明(かせいめい)

下清明は目の下にある骨を目頭の方から辿っていくとある、少し骨がくぼんでいる場所です。

目元の血行を改善する効果があり、むくみだけでなく、目のクマやシワ、たるみの改善にも役立ちます。

2.承泣(しょうきゅう)

承泣は真正面を向いた時の、瞳の真下より少し外側にあります。

下清明と同じく少しくぼんでいますが、下清明よりもくぼみが小さく、目尻側にあるのが特徴です。

 
承泣は目元のむくみの他、眼精疲労やかすみ目にも効果があります。

どちらのツボも目の粘膜に近いため、指先で眼球を傷つけないように注意してください。

痛みを感じない、気持ちいい程度の力がベストです。

(その3)冷温タオルを使う

お出かけ前の時間に余裕がある場合は、冷温タオルでむくみケアをしましょう。

水で濡らしラップでくるんだタオルを2つ用意し、一方は電子レンジで温め、もう一方は冷蔵庫で冷やします。

 
温めたタオルが熱すぎないかを確認したら、2~3分目元に当てます。目元が温まったら次は冷たいタオルを当て、これを何度か繰り返します。

タオルはすぐに人肌の温度に戻ってしまうので、使っていない方のタオルはその間に、温めなおし、冷やし直しをしておくと効率が良くなります。

MEMO
タオルを濡らす際にお好みのアロマオイルを混ぜておくと、リフレッシュやリラックスの効果も高まるためオススメです。

目のむくみを予防するための対策は?


朝の忙しい時間帯に目元のむくみのせいで、スキンケアがひと手間増えるのは面倒ですよね。

普段のちょっとした心がけで、目元をむくみにくくすることが可能です。

カリウムを摂取する

体内では、ナトリウムとカリウムが一定のバランスを保っています。

塩分(塩化ナトリウム)の摂り過ぎでこのバランスが崩れると、身体はナトリウムの濃度を下げようとして、身体に水分を溜め込みます。

 
この時カリウムを多めに摂取すると、ナトリウムとのバランスが整うため、不要になった水分は体外に排出されます。

目元がむくんだ時の対策としても効果的ですが、普段からカリウムを十分に摂取しておくと、むくみの予防になります。

 
カリウムは海藻やきのこ類、豆類などに多く含まれます。

またバナナなどの果物にも多く含まれるため、朝食に果物を食べるのも良いでしょう。

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寝る前の水分補給

寝る前に水分を取ると余計にむくみそうな気もしますが、実は逆です。

身体は水分不足を感じると余計に水分を溜め込もうとするため、むくみがさらに悪化します。

 
またアルコールを摂取した場合は、利尿作用によって水分が身体の外に出やすいため、水分が不足しがちです。

睡眠中は汗をかくなどして水分を失いやすいため、寝る前は特に意識して水分補給してください。

枕の高さを調整する

先ほども書いた通り、枕が低いと後頭部が下がるため、目元に水分が集まりやすくなります。

しかし枕が高すぎると寝返りが打ちにくくなったり、首を痛める可能性もあるため、高さがあればどんな枕でもいい、という訳ではありません。

 
枕の高さの目安は、仰向けで寝た時にあごが上がったり、下がり過ぎることなく、顔と床が水平になる高さです。

適切な高さの枕に変えると、顔が心臓よりも高い位置に来るため、顔に水分が溜まりにくくなります。

目元の保湿

肌が乾燥すると、少しの刺激で炎症を起こし、触った際に傷つきやすくなります。

先ほども書いた通り、目元に炎症が起きるとその部分を冷やそうとして、水分が集まってきます。

 
目元を保湿すると肌のバリア機能が高まり、多少の刺激を受けても炎症や肌荒れを起きにくくなります。

また保湿は血行の改善にもつながるため、目元のむくみを予防できます。

 
ここまで目元のむくみの原因と、すぐにできる予防・対策について紹介しました。

朝の忙しい時間帯だと、どんな簡単なケアでも手間に感じてしまいます。目元のむくみを予防して、朝は余裕をもって出かけられると良いですね。

 

この記事のまとめ

  • 目元のむくみは、寝る時の姿勢や暴飲暴食、泣いてこするなどが原因
  • 目元のむくみを即効でなくすには、目元の血行を改善すると良い
  • 目元の血行改善には、マッサージやツボ押し、冷温タオルが効果的
  • カリウムの摂取や水分補給は、目のむくみの対策だけでなく、予防にもなる
  • 目元のむくみを予防するには、目元の保湿や枕の高さの見直しが重要