老けて見える…目の下・まぶたのたるみを解消するには?

目元のたるみを解消する方法

「目元がたるんでいる人」と言われたら、あなたは何を思い浮かべますか?

恐らく多くの人は、「おばさん」ではなく「おばあさん」を思い浮かべたでしょう。

 
まぶたや目の下のたるみは、それくらい人に老けた印象を与えます。

しかし「自分にはまだ関係ない」と思っているような若い人でも、明日にも目元がたるんでしまう可能性は十分にあります。

 
目元のたるみは何が原因で、どのように対策すればいいのでしょうか?

加齢だけじゃない!目元がたるむ原因5つ

まぶたや目の下のたるみは老化によるものと思われがちですが、実はそれだけではありません。

目元がたるむ原因について、詳しく見ていきましょう。

原因1:眼窩脂肪(がんかしぼう)が押し出される

眼窩(がんか)とは眼球が収納されている場所のことで、ここで眼球を保護している脂肪を「眼窩脂肪」と言います。

この眼窩脂肪があることで、頭部に強い衝撃を受けても、眼球がダメージを受けないようになっています。

 
しかし年齢を重ねて眼球を支えていた靭帯(じんたい)が衰えると、眼球が下に下がり、その重みによって眼窩脂肪は前に押し出されます。

目の下にぽっこりと膨らむ「目袋」は、この眼窩脂肪が飛び出したものです。

原因2:肌の老化

若々しくハリのある肌は、真皮層がコラーゲンやヒアルロン酸で満たされています。

これは同じく真皮層にある「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」によって生成されますが、年齢を重ねるとこの働きが弱まり、コラーゲンやヒアルロン酸が生成されにくくなります。

 
コラーゲンやヒアルロン酸が不足すると、肌はハリを失い、たるんでしまいます。

原因3:表情筋の衰え

歳をとると全身の筋肉が衰えていきますが、それは顔や目の周りも例外ではありません。

表情を作る時に使う筋肉を「表情筋」と言い、これが衰えると皮膚や脂肪の重さを支えられないため、重力によって顔がたるみます。

 
目元のたるみに関わる表情筋は、目の周りにある「眼輪筋(がんりんきん)」です。

目元は他の部位に比べて大きく動かすことが少ないため、眼輪筋は衰えやすく、目元のたるみの原因になります。

原因4:疲れ目

パソコンやスマートホンで目を酷使していると、目元の筋肉が凝り固まって、血行が悪くなります。

目元の血行が悪くなると、余分な水分や老廃物が溜まってむくむため、目元がたるみます。

 
また血液だけでなく、リンパの流れが滞ることも目元のむくみの原因になります。

体中をめぐっているリンパは、老廃物を回収する役割をしています。

 
ストレスなどで自律神経が乱れると、リンパの流れが阻害され、老廃物が上手く排出されずにむくんでしまうのです。

原因5:目元への刺激

日常に潜む色々な刺激は、目元の皮膚をたるませる原因となります。その中で最も注意したいのが紫外線です。

紫外線に含まれる紫外線A波(UV-A)は、コラーゲンやエラスチンを作り出す「線維芽細胞」を破壊するため、肌がたるんでしまいます。

 
またアイメイクやクレンジングで目元を強くこすったり、コンタクトレンズの脱着の際に目の下を引っ張ることも厳禁です。

目元を引っ張ると皮膚が伸びるため、目元のたるみの原因になります。

参考

目もとのたるみ、くまの原因と対策DHC

目の下・まぶたのたるみを解消するには?

ふと鏡を見た時に、「あれ!目元がたるんでる!」とびっくりする時がありますよね。

長時間のデスクワークなどで目元が疲れてくると、目の下がたるみやすくなります。

 
目元のたるみは、どうやって解消すればいいのでしょうか?

眼輪筋を鍛える

眼輪筋を鍛えると、目の下やまぶた、目尻のたるみ解消にも繋がるため、目が大きくパッチリと開くようになります。

ここでは眼輪筋を鍛えるストレッチを2つ紹介します。

(方法1) 目を開く・閉じる

目をギュッと閉じて5秒間キープしたら、次は大きく見開いて同じく5秒キープします。

正面が終わったら、今度は左や右に視線を変えて、同じように目を開閉します。各2回ずつ行ってください。

(方法2) 8の字を描く

目を大きく見開いた状態で、目を8の字に動かします。

この時早く動かすことよりも、できるだけ大きな8の字を書くことを意識してください。3回8の字を描いたら、次は逆方向に3回動かします

 
眼輪筋を鍛えるストレッチは、目元の筋肉をほぐす効果もあるため、目元が疲れた時のリフレッシュとして行うこともおすすめです。

マッサージでむくみ改善

むくみが原因で目元がたるんでいる場合は、目元の血行改善や、リンパの流れを良くするマッサージが有効です。

目元のマッサージをするときは、始めにホットタオルなどで目元を温めておくと、より効果が期待できます。

 
マッサージでは、余分な力がかかりにくい薬指を使うのがおすすめです。

目頭からスタートして、目の下を少しずつ移動しながら、気持ちのいい力加減で押していきましょう。

 
ただし目元を強く引っ張ると、皮膚がのびてしまい、たるみの原因になります。

マッサージクリームなどを使って、できるだけ目元に負担がかからないように注意しながら行いましょう。

美容外科手術でたるみをなくす

眼輪筋のトレーニングやむくみケアで、目元のたるみはある程度、解消できます。

しかし中には「これだけでは目元のたるみを解消できない」という人もいるでしょう。

 
そんな人は、美容外科手術で目元のたるみを除去するのも一つの手です。

目元のたるみを除去する方法は、目の下に飛び出た眼窩脂肪を除去する手術や、ヒアルロン酸を注入して目元の肌をふっくらさせる手術が一般的です。

 
眼輪筋の筋トレやマッサージよりも早く、確実に効果が出ますが、その分高額な費用が掛かります。

また美容外科手術には失敗などのリスクもありますので、施術を受ける前によく検討する必要があります。

参考

目の下の脂肪取り(経結膜下脱脂法)聖心美容クリニック

目元のたるみを予防するには?

目元のたるみは気になってから対策するより、予防することが大切です。

目の下・まぶたのたるみを予防する方法について、見ていきましょう。

目元への刺激を避ける

先ほどもお伝えした通り、紫外線は日焼けやシミだけでなく、たるみの原因にもなります。

日差しの強い夏はもちろん、それ以外の季節もしっかりUV対策をしましょう。

 
また目元を強くこする・引っ張ることもNGです。女性は日頃から、アイメイクやクレンジングによって目元に負担が掛かっています。

時間が経っても落ちにくい化粧品は大変心強いですが、それを落とすために、ごしごしと強くこすっていませんか?

 
落としやすい化粧品やクレンジングを使うことは、目元のたるみを防ぐ第一歩になります。

MEMO
むくみケアで目元をマッサージする場合も、強く引っ張り過ぎないように注意しましょう。

抗酸化ビタミンで紫外線対策!

肌は紫外線を浴びると「活性酸素」を発生させ、コラーゲン繊維にダメージを与えます。

ダメージを受けたコラーゲン繊維は肌を支えることができないため、肌がたるんでしまうのです。

参考

コラーゲンのメカニズム資生堂 コラーゲンラボ

この活性酸素の対策に役立つのが「抗酸化物質」です。

ビタミンなど一部の栄養素には物質の酸化を抑える働きがあり、この効果が高いビタミンA、C、Eなどは「抗酸化ビタミン」と呼ばれています。

 
これらのビタミンは緑黄色野菜や果物に多く含まれています。

一度に沢山摂っても体内に留めておけないため、毎日適量を摂取するようにしましょう。

目元のたるみに効く化粧品は?

肌の乾燥は、小じわやたるみ、肌荒れなど、あらゆる肌トラブルの原因となります。

まぶたや目の下のたるみを防ぐ場合も、まずは目元をしっかり保湿することが重要です。

 
目元は顔の他の部分に比べて皮膚が薄いため、特に念入りなケアが必要です。

普通の化粧品では不十分と感じたら、アイクリームなど目元専用の化粧品も取り入れましょう。

 
また少し値は張りますが、アンチエイジング化粧品を使うことも効果的です。

アンチエイジング化粧品にはセラミドやヒアルロン酸など、肌のハリをつくる成分が多く配合されており、目元のたるみケアにも役立ちます。

 
以上、目の下のたるみの原因と、その対処法を紹介しました。

まぶたや目の下のたるみは、老化だけが原因ではありません。早いうちから丁寧にお手入れをして、若々しい肌を保ちましょう。

 
以下では目元のたるみ改善に効果のあるアイクリームを紹介していますので、興味のある方は参考にして下さい。

 

この記事のまとめ

  • 老化だけでなく目元への刺激や紫外線も、まぶたや目の下のたるみの原因になる
  • 目の下のたるみ解消には、眼輪筋を鍛えたり目元のむくみケアをする
  • 目元のたるみをなくす美容外科には、脂肪除去やヒアルロン注入がある
  • 目元のたるみ予防には、紫外線対策が最も重要
  • アイクリームやエイジングケア化粧品を使うと、目元のたるみ予防ができる