冬は乾燥して肌がカサカサになりますよね。しかし「冬が過ぎれば自然と治るから大丈夫!」と油断してはいけません。
実は冬の乾燥は、肌が老化する原因になるのです。
適切なケアをしないで放っておくと、冬が過ぎても、肌の乾燥や小じわに悩まされるかもしれません。
今回は肌の老化を防ぐための、冬の正しいスキンケアについて紹介します。
目次
冬の乾燥は美肌の大敵!その理由は?
冬に肌のたるみや小じわが目立つのは、乾燥が原因です。
しかし「乾燥が原因なら、保湿すれば元に戻るでしょ?」という考えは危険です。
冬のスキンケアは、実は夏と同じくらい重要なんです。
乾燥で小じわができるのはなぜ?
空気が乾燥すると、肌の表面を覆っている角質がめくれあがって、その隙間から細胞内の水分が奪われます。
水分が不足した肌は、空気が抜けた風船のようにハリを失い、たるんでシワを作るのです。
乾燥が原因の細かいシワは「ちりめんじわ」呼ばれます。
早い段階で保湿すれば元に戻りますが、放っておくとシワの跡が残り、中々消えなくなってしまいます。
油断しがちな「紫外線対策」
「夏はしっかり紫外線対策をしていたけど、冬は何もしていない」という人は、意外と多くいます。
冬は日差しが柔らかく、厚着をして腕などが日焼けしにくいため、紫外線はごくわずかしか浴びていないと思い込みがちです。
しかし実際は、冬もかなりの量の紫外線を浴びています。
UV-Aは増え始める時期が特に早く、2月後半にはすでに真夏の2/3もの紫外線が降り注いでいるのです。
紫外線は日焼けやシミだけでなく、シワやたるみの原因にもなります。
先ほど紹介したUV-Aは、肌を内側から支える「コラーゲン」や「エラスチン」を破壊します。
そのため冬の紫外線対策を怠っていると、いつの間にか肌のハリが失われ、たるみやシワが目立つようになってしまうです。
紫外線対策はいつからするべき?冬も日焼け止めは使うの?おしえて!アネッサ
肌の老化に繋がる危険性も!
肌の乾燥は色々な肌トラブルの原因となりますが、保湿をすることで解消する場合も多いです。
しかし肌が乾燥した状態で長く放置していると、後からどれだけ保湿をしても手遅れになってしまうケースもあります。
たとえば乾燥による小じわは、長期間放置すると肌に跡が残ってしまい、保湿をしても元に戻らなくなる場合があります。
また紫外線によって破壊されたコラーゲンやエラスチンは、健康な肌でないと順調に再生されません。
きちんと保湿された肌では、細胞が活発に生まれ変わっていきます。
乾燥した肌ではこの働きが滞るため、傷ついた細胞がいつまでも残ってしまうのです。
すると肌に深いシワができたり、たるみが目立ったりします。このように肌の乾燥は、肌の老化のきっかけになります。
シワやたるみが進行すると、セルフケアでは簡単に解消できなくなるため、肌の老化は対策よりも、予防することがずっと重要なのです。
冬のスキンケア、夏とどう変える?
肌トラブルを防ぐためには、季節によってスキンケアを変える必要があります。
肌が乾燥しやすい冬のスキンケアは、どんな点に気を付ければ良いのでしょうか?
何よりも保湿が大事!
冬の乾燥は肌が荒れたり、たるみや小じわが気になったりと、色々なトラブルを引き起こします。
「どんなケアをすればいいの?」と迷ってしまう人も多いでしょう。
冬場のスキンケアは、何よりも保湿が一番です。
肌がしっかり潤っていれば、粉吹き肌や毛穴の目立ちなど、色々な肌トラブルの解消に繋がります。
夏場はさっぱりした使い心地の化粧品を使っていた人は、しっとりと濃密なタイプの化粧品にチェンジしましょう。
化粧水などが多く余っていて、来年まで持ち越したくない人は、その後に使う乳液やクリームを変えるだけでも、肌の潤い方が変わってきます。
オイリー肌でベタベタしたテクスチャーが苦手な人でも、化粧水だけ付けて終わり!ということは避けてください。
オイリー肌の人は保湿ケアを怠りがちですが、「脂性乾燥肌」と言って、肌の内部は乾燥している状態の人も多くいます。
肌内部の乾燥は、シワやたるみの原因になりますので、自分に合った化粧品で丁寧にケアする必要があります。
関連記事: その方法、本当に合ってる?化粧品の正しい使い方をおさらい!
肌への刺激は最小限に
冬でも紫外線対策が欠かせないのは、先ほどもお伝えした通りです。
しかし夏場と同じ日焼け止めを使っている人は注意が必要です。
日焼け止めにはUV-Aを防ぐ効果を示す「PA」値と、UV-Bを防ぐ効果を示す「SPF」値があります。
それぞれ+の表示や数値が大きいほど効果が高いのですが、効果の高い日焼け止めは、その分肌への負担も大きくなります。
冬の日焼け止め対策は、下の図の通り、日常生活で外出するなら20++、屋外で運動する場合でも30+++程度の強さで十分です。
(出典:知って防ごう紫外線(2) 肌を守るポイント | 資生堂ビノラボ )
またメイクも同様で、汗をかいても崩れにくい・落ちにくい化粧品は、肌への負担が大きくなります。
肌につけている時だけでなく、クレンジングで落とすときも強くこする必要が出てくるため、肌への刺激になってしまいます。
日焼け止めや化粧品は必要以上に強いものは使わず、季節や状況に合わせて使い分けましょう。
外出先でのケアも忘れずに
夏場は外の紫外線こそ気になるものの、仕事中ずっと屋内にいる人は、外出先でのスキンケアは特に必要ありませんでした。
しかし冬は、屋内にいる時こそ肌の乾燥を気に掛ける必要があります。
暖房の効いたオフィスはかなり乾燥していますが、自分の都合で大きな加湿器などを持ち込むのは難しいですよね。
そんな時は、電気を使わない気化式の加湿器や、メイクの上から使える保湿ミストなどが大活躍します。
摩擦やムレによって肌荒れになる可能性もあるため、肌に優しい素材を選びましょう。
冬にありがちな肌トラブル・その対処法は?
空気が乾燥する冬場は肌が敏感になり、夏場とは違った肌トラブルが起きやすくなります。
冬によく起こる肌トラブルの対処法について、見ていきましょう。
化粧品で肌がひりつく
いつも使っている化粧品でも、冬場になると刺激が強く、肌に合わないと感じることがあります。
そんな人は「乾燥性敏感肌」になっているかもしれません。
肌に合わない化粧品を使っていると、肌荒れやくすみの原因になります。
医薬品・外部医薬品の化粧品や、添加物の少ない敏感肌用の化粧品に買い替えましょう。
冬ニキビの対処法は?
おでこや鼻筋にできやすい夏のニキビは、過剰な油脂が原因です。
一方で冬ニキビは、乾燥して角質が毛穴に詰まってしまう事が原因で、皮脂の少ない顎(あご)のあたりにできやすいです。
このように夏と冬ではニキビの原因が違うため、夏と同じニキビケアでは、冬ニキビは中々改善しません。
冬ニキビを解消するには、まずは肌をしっかり保湿することが重要です。
またバランスの良い食事は、肌のターンオーバーを促進します。
肌の余分な角質が排出されやすくなるため、冬ニキビの解消に繋がります。
関連記事: いつまでも若々しく!美肌を保つ食事のコツは?
目元の小じわが目立つ
冬の乾燥で特に気になるのが、目元の小じわです。
目元は顔の中でも皮膚が特に薄いため、乾燥しやすく、小さなしわが目立ってしまいます。
目元の乾燥ケアには、目元専用の化粧品、アイクリームを使うのがおすすめです。
アイクリームは細いチューブ状のものが多く、持ち運びにも便利なため、外出先で目元の乾燥が気になった時にも重宝します。
保湿やシワ・たるみを改善する効果が高く、目元の小じわの予防になります。
以上、冬のスキンケアの注意点について紹介しました。
夏の紫外線対策と比べると、冬場のスキンケアは油断しがちですが、どちらも肌の老化を防ぐためには大変重要です。
冬も乾燥や紫外線の対策を万全にして、いつまでも若々しい肌を保ちましょう。
以下では、人気のアイクリームを紹介しています。目元の乾燥対策にアイクリームを使ってみたいという方は、参考にしてください。
- 冬に保湿や紫外線対策を怠ると、肌の老化に繋がる
- 化粧品や日焼け止めは、季節によって使い分ける必要がある
- 効果の強すぎる日焼け止めは肌に負担をかける
- 化粧品で肌がひりつく場合は、敏感肌用のものに買い替える
- 冬ニキビの対策は、保湿とターンオーバーの改善が重要
- 目元の小じわが気になる場合は、アイクリームがオススメ