目元のシワを取る美容外科、費用やリスクは?

目元のシワを取る美容外科

「最近目元のシワが気になっている」、「しっかりケアしているつもりなのに、中々改善しない…」と悩んでいる人はいませんか?

目元は早めにお手入れを開始して、深いシワを作らないことが大切です。

 
一度深いシワができてしまうと、化粧品でのスキンケアでは、どうしても効果に限界があります。

自分ではお手上げ!という場合、最後の手段となるのが美容外科です。

 
ただし美容外科というと、なんとなく尻込みしてしまいますよね。どのような種類があり、どれくらいの費用が掛かるか、気になる方も多いはずです。

今回は目元のシワを解消する美容外科の、種類や費用、リスクについて紹介します。

目元のシワの原因は?

目元のシワは肌の老化が原因と思われがちですが、実はそれだけではありません。詳しく見ていきましょう。

目元のシワの種類は?

目元のシワは、「ちりめんじわ」、「表情じわ」、「加齢じわ」の3種類に分類できます。

ちりめんじわは目元の乾燥が原因で、保湿によって解消できる場合がほとんどです。

 
表情じわは、笑った時にできる目じりのシワがクセづいて、普通の表情の時も残っている状態です。

加齢じわはその名の通り、加齢による皮膚の老化が原因で、深く刻まれたようなシワができます。

目元のシワができる原因は?

目元のシワができる最も大きな原因は、乾燥と加齢、紫外線の3つです。

肌は乾燥して水分を失うと、肌のハリが失われて細かいシワ(=ちりめんじわ)ができやすくなります。

 
また年齢を重ねると、肌のハリを作っている「コラーゲン」や「エラスチン」といった成分が減少します。

すると肌がしぼんでたるみ、余った皮膚が重なって加齢じわができるのです。

 
笑った後に表情じわが残ってしまうのも、肌の老化が原因と考えていいでしょう。

紫外線に含まれるUV-Aも、細胞内のコラーゲンやエラスチンを破壊する作用があります。

 
他にはアイメイクやクレンジングによる肌への刺激や、パソコン・スマホの使い過ぎによる疲れ目も、目元にシワができる原因になります。

セルフケアでは解消できないの?

できたばかりの細かいシワは、保湿やハリアップ成分を含む化粧品を使うことで、比較的簡単に解消できます。

しかしこの段階でケアを怠ってしまうと、目元のシワは徐々に深くなり、スキンケアだけでは解消できなくなります。

 
浅く細かいシワは肌の表面近く(表皮)でできますが、深く刻み込まれたシワは、その奥の真皮層から変形しています。

肌の細胞構造が崩れているため、保湿だけではシワを消すことができず、アンチエイジング化粧品などを使っても、完全に元の状態に戻すのは難しいです。

関連記事: 目尻のシワに保湿ケアは間違い?!正しい対処法は?

目元のシワを消す美容外科、種類と費用について


目元のシワを消す美容外科には、色々な種類があります。今回はシワ消しでよく行われる4つの施術について見ていきましょう。

1.ヒアルロン酸注射(1回:5~8万円)

ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分で、コラーゲン組織を保持する働きをします。

注入すると体内のヒアルロン酸と融合して、皮膚をふっくらと持ち上げます。

 
注入後すぐに効果を実感できますが、ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、3か月程度で元に戻ります。

クリニックによっては色々な種類のヒアルロン酸を扱っている場合もあり、注入する場所やシワの深さ、予算に合わせて選択することができます。

 
ヒアルロン酸注入では、「施術料+注射器1本(1cc)あたり何円」という料金設定が一般的です。

これは衛生面の観点から、注射器の使いまわしを避けるためで、使い切れなかった分は1か月~半年ほど保管してくれるクリニックもあります。

 
ヒアルロン酸の種類によりますが、1ccあたり5~10万円ほどで、目尻への注入は1か所0.3~0.5ccが目安です。

1回あたりの予算としては、両目で5万円~8万円程度になります。

参考

ヒアルロン酸注射(注入)でしわ取り湘南美容クリニック

2.ボトックス注射(1回:2万円弱)

ボトックス注射は筋肉の動きを麻痺させることで、その部分にシワができないようにする治療法です。

笑った時にできるシワや、眉を寄せた時にできる眉間のシワを解消するのに効果があります。

 
効果が出始めるまでに3日ほどかかり、一週間後にはしっかり効果を実感できるようになります。

3~4か月で効果が薄れるため、効果を持続させるためには定期的な注入が必要です。

 
費用はヒアルロン酸注入と比べると比較的安く、両目で1回あたり2万円弱で受けられます。

MEMO
ボトックス注射は何度も注入を繰り返すうちに、身体が抗体を作り、効果が薄れてくるケースもあります。

3.サーマクール(1回:7~15万円)

サーマクールとは、高周波を照射して肌細胞を活性化させ、肌をリフトアップさせる施術です。

サーマクールの高周波は、肌の真皮層にあるコラーゲンを変性・収縮させるため、施術後すぐに、肌の引き締まりを実感できます。

 
また刺激を受けた細胞を修復しようとコラーゲンが多く生成されるため、肌にハリができ、たるみの改善に繋がります。

照射にかかる時間は30分から1時間で、その効果は半年から1年程度続きます。

 
サーマクールは1回あたり7~15万円程度が相場です。

4.ウルセラ(1回:15~30万円)

ウルセラは超音波の熱エネルギーを皮膚に当てて、肌をリフトアップさせる治療法です。

肌の内部で小さな熱損傷を起こすことで、コラーゲンの再生を活性化させ、肌を持ち上げます。

 
肌がたるむ原因の一つに、皮膚や皮下組織のさらに奥にある「筋膜」のたるみがあります。

ウルセラは他の美容外科手術では解消できなかった、この筋膜のたるみにも効果を発揮します。

 
効果が出るまでに1~3か月ほど掛かりますが、施術後は半年から1年ほど効果が持続します。

ピンポイントの照射よりは広い範囲のリフトアップに向いていて、顔全体なら30万円前後、目元を中心とした施術なら15万円前後の費用が掛かります。

 
以下の表は、今回紹介したしわ取りの美容外科の種類と費用をまとめたものです。

施術内容 効果 費用
ヒアルロン酸注射  シワ部分にヒアルロン酸を注入する 肌を内側から持ち上げ、シワを改善する 5~8万円
ボトックス注射 筋肉にボトックス(筋弛緩剤)を注入する 筋肉を麻痺させ、表情によるシワを防ぐ 2万円弱
サーマクール 高周波で肌の真皮層に刺激を与え、肌細胞を活性化させる コラーゲンが変性・収縮して肌が引き締まる 7~15万円
ウルセラ 超音波で真皮層~筋膜に熱損傷を与える 筋膜を引き締め、コラーゲンの再生を助ける 15~30万円

しわ取りの美容外科、リスクやデメリットは?

美容外科の技術は年々進化していて、より安全に、少ない痛みで受けられるようにと改良が進んでいます。

しかし手術であることに変わりはなく、色々なリスクもついて回ります。

 
しわ取りの美容外科手術の、リスクやデメリットについて見ていきましょう。

デメリット1:費用が高い

美容外科での施術を諦める人が多い理由は、その費用が一番大きいでしょう。

今回紹介した中で一番安いボトックス注射でも、1回あたり2万円弱します。

 
3か月に1回のペースで施術を受けると考えると、高価な化粧品を購入して使い切るのと同じような出費になります。

また一番高額だったウルセラは、目元だけでも1回15万円ほどかかります。

 
値段にこれだけの幅があると「一番安い施術方法なら手が出せるかも!」と思ってしまいがちですが、実はこれも落とし穴だったりします。

例えば肌のたるみが原因でシワができている場合、ボトックス注射をしても、そのシワが改善されることはありません。

 
ボトックス注射は筋肉を麻痺させてシワを防ぐものなので、筋肉の動きに関係なくできているシワには、全く意味がないのです。

しわ取りの美容外科には色々な施術方法がありますが、シワを取る方法はそれぞれで全く異なります。

 
つまり自分に合った施術を受けないと、全く効果が期待できない場合もあるのです。

施術方法をしっかり相談できる美容クリニックなら、こういった失敗は未然に防げます。

 
しかしそうでない場合、自分でしっかり原因を見極めて施術方法を選ばないと、かなり痛い出費になります。

関連記事: 老けて見える…目の下・まぶたのたるみを解消するには?

デメリット2:効果が持続しない

目元のしわ取りの美容外科は、どれも効果が永続するものではありません。

短くて3か月、長くても1年ほどで効果が薄れてしまうため、その度に何度も施術を受ける必要があります。

 
施術によっては繰り返し受けることで、効果が薄れていく場合もあるため注意が必要です。

ここに注意!
施術を受けたからと言って、面倒なスキンケアから解放されるという訳ではありません。むしろ術後の効果を長持ちさせるためには、今まで以上にきめ細やかなスキンケアが必要になります。

デメリット3:手術が失敗する可能性も

美容外科の施術は、100%効果が保証される訳ではありません。

思っていたよりも効果が薄かったり、場合によっては明らかに不自然な仕上がりとなってしまう可能性もあります。

 
ヒアルロン酸やボトックス注射では注入部に内出血が起きたり、サーマクールやウルセラで火傷(やけど)の痕が残ってしまう事例は決して稀(まれ)ではありません。

美容外科手術は、医師の技量によってその出来栄えが左右することが多々あります。

 
美容外科で目元のしわ取りをする場合は、どの施術を受けるかだけでなく、どのクリニックやドクターを選ぶかも重要になります。

 
以上、目元のシワを取る美容外科の種類や費用、リスクについて見てきました。

深いシワができてしまうと、スキンケアでは消すことができず、美容外科に頼らざるを得なくなります。

 
大切なのは、目元のシワが気になったら放置せず、すぐにケアを始めることです。

以下では目のシワ対策に効果のあるアイクリームを紹介していますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。

 

この記事のまとめ

  • 目元のシワは、ちりめんじわ、表情じわ、加齢じわの3種類がある
  • 目元のシワは、乾燥や加齢、紫外線などが原因
  • 深いしわになると、セルフケアでは解消できなくなる
  • 美容外科では、ボトックス注射、サーマクール、ウルセラなどの施術がある
  • 美容外科は高額で失敗のリスクもあるため、注意が必要
  • シワが深くなる前に、早めにケアを始めること