手遅れになる前に!エイジングケアは何歳から始める?

エイジングケアを始める年齢

肌の乾燥や小じわが気になると、「もうエイジングケアを始めるべき?」と迷ってしまいますね。

「エイジングケアを早くから始めると、肌を甘やかすからダメ!」という言葉もよく耳にしますが、かといって手遅れになるのでは意味がありません。

 
エイジングケアは、何歳ごろから始めるのが良いのでしょうか?

そもそもエイジングケアは、どのようなお手入れをするのでしょう?今回はエイジングケアの基礎知識を紹介します。

「エイジングケア」って何?

エイジングケアとは何か、正しく理解できていますか?「40~50代の人がやる、シワ・たるみ対策のスキンケア?」と思っている人も多いでしょう。

実は「エイジングケア」は、もっと広い意味を持ちます。

「エイジングケア」と「アンチエイジング」の違いは?

年齢を重ねると肌がたるんだり、シミができたりと、色々な変化が出てきます。

こういった年齢肌に合わせた対策をするのが「エイジングケア」です。

 
似た言葉に「アンチエイジング」というものがあります。

これは厚生労働省に認可されている、医薬品や医薬部外品(薬用化粧品)のみが使うことのできる表現です。

 
アンチエイジング化粧品には、「年齢肌に抗う(あらがう)」効果が認められた成分が配合されています。

厚生労働省の認可を受けていない化粧品は、パッケージなどでこの表現を使うことができません。

参考

化粧品等の適正広告ガイドライン 2012年版日本化粧品工業連合会

「エイジングケア」は年齢肌に合わせたスキンケア全般を指しますが、「アンチエイジング」は老化予防の効果が認められた場合にのみ使われます。

そのため化粧品を購入するときも、「エイジングケア」よりも「アンチエイジング」の表記のあるものを選ぶ方が、よりその効果を期待できます。

「エイジングケア」って何をするの?

「エイジングケア=年齢肌の対策」と言っても、普通のスキンケアと何が違うのか、あまりピンときませんね。

普段のスキンケアの目的は、「肌を美しく、健康に保つこと」です。

 
肌を保湿してニキビや肌荒れを防いだり、美白効果のある化粧品で、白く美しい肌を目指します。

一方でエイジングケアの目的は、「肌の老化を予防し、進行を遅らせること」です。

 
加齢によって減少していく肌のハリ成分や、肌の代謝を助ける成分を、化粧品などから補います。

化粧品によるスキンケア以外も大事!

エイジングケアと聞くと、高価な化粧品を使ったスキンケアが真っ先に思い浮かぶかもしれません。

しかしエイジングケアですべき事は、それだけではありません。

 
肌の老化を防ぐためには、紫外線対策や生活習慣の改善も重要です。

紫外線は肌のハリを作る成分である、コラーゲンやエラスチンを破壊します。

 
またバランスの悪い食事や運動不足、過度の飲酒や喫煙も、肌の老化を早める原因になります。

高価なエイジングケア化粧品を使っていても、日ごろの不健康な生活が続けば、肌の老化は確実に進んでいきます。

 
逆に言えば高価な化粧品を使わなくても、生活の中のちょっとした心がけが、エイジングケアに繋がるのです。

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あなたは大丈夫?エイジングサインをチェック!

肌の老化は、ある日急に始まる訳ではありません。

毎日少しづつ進行していき、それがシワやシミとして目立ってきて、初めて気付くのです。

 
あなたの肌はまだ大丈夫ですか?肌の老化の始まりである、「エイジングサイン」をチェックしてみましょう。

乾燥のエイジングサインは?

ここをチェック!
  • 肌がカサつく
  • 肌荒れしやすくなった
  • お化粧のノリが悪い

これらの項目に当てはまる人は、以前よりも肌が乾燥しやすくなっている場合があります。

肌の乾燥はシワやたるみなど、あらゆる老化現象の原因になります。

 
冬は空気が乾燥するため、肌が乾燥しても老化が原因とは考えず、ケアが遅れてしまう人が多いです。

乾燥肌の原因を判断するには、2~3か月前の状態と比べるのではなく、「1年前の冬と比べて、肌質がどう変化したか」を見極める必要があります。

たるみのエイジングサインは?

ここをチェック!
  • 毛穴が縦長に開いている
  • 口角が下がってきた
  • 目元に影ができる

これらの項目に当てはまる人は、肌がたるみ始めている可能性があります。

肌のハリを作っているコラーゲンやエラスチンは、加齢とともに減少します。

 
ハリを失った肌は皮膚を支えることができないため、重力によって下がり、たるんでしまうのです。

肌のたるみは、早い段階で気付くのが難しいと言われています。

 
例えば毛穴が目立ち始めた場合、多くの人はたるみケアではなく、毛穴の汚れを取ることに執着してしまいます。

顔の印象が変わってきたと思ったら、肌のたるみが原因ではないかチェックしましょう。

その他のエイジングサイン

ここをチェック!
  • 肌がくすんでいる
  • シミやそばかすが増えた

このような肌のお悩みも、肌の老化が始まっているサインです。

身体の内側では常に新しい細胞が作られており、肌は一定の周期で生まれ変わっています。

 
これを「肌の代謝」または「ターンオーバー」と言い、日焼けした肌が元の色に戻ったり、火傷(やけど)などの傷跡が徐々に薄くなっていくのは、このためです。

しかし肌が老化すると、この働きが衰えて肌の入れ替わりが遅くなります。

 
するとシミやそばかすが肌の外に排出されずに残ったり、積み重なった古い角質が肌をくすんだ色に見せます。

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エイジングケアを始めるタイミングは?

エイジングケアを始めるのに、早すぎる、遅すぎることはありません。

気付いた今から始めるのが最善のタイミングです。エイジングケアの始め方について、詳しく見ていきましょう。

年齢に関係なく、今すぐ始めるべき

エイジングケアは、肌がたるみ始めた「おばさん世代」がやるものだと思っていませんか?

確かにこの年代になると、肌の老化が進んでいる人が多くなり、慌ててケアを始める人が多くなります。

 
しかしエイジングケアは、肌の老化が始まってからお手入れを始めるものではありません。

できるだけ早いうちに初めて、肌の老化を遅らせることの方が重要です。

 
顔にできたシワやたるみは、早めにケアを開始しないと、その進行が一気に早くなります。

細かいシワは少しずつ悪化して深いシワになり、まだ軽いたるみも、その重みが肌を引っ張り、余計にひどくたるんでしまいます。

 
エイジングサインが出る前にケアを始めるのがベストですが、まだ始めていない人は、エイジングサインに気付いた時点ですぐにケアを始めましょう。

エイジングケアは何から始めればいいの?

「今すぐエイジングケアを始めたい!」と思っても、具体的には何をすれば良いのか、迷ってしまう人も多いでしょう。

まだエイジングサインが出ていないのであれば、まずは「保湿」と「紫外線対策」に注力してください。

 
たるみや乾燥などのエイジングサインに当てはまった人は、年齢肌対策ができる化粧品を使い始めましょう。

先ほど紹介した、「アンチエイジング」の表記がある化粧品は、「エイジングケア」と表記されている化粧品よりも、より効果が期待できます。

MEMO
高価な化粧品を使っていても、油断は禁物です。紫外線対策や生活習慣の改善にも積極的に取り組みましょう。

「早すぎるエイジングケアは肌を甘やかす」って本当?

「10代、20代の内から高価な化粧品を使っていると、自分の力で肌のハリを作る機能が衰える」という噂を聞いたことはありませんか?

「若いうちはスキンケアをしない方が良い」という話を信じている人もいますが、もちろん事実ではありません。

 
これまで何度もお伝えしている通り、エイジングケアは早く始めるに越したことはありません。

「高価な化粧品が肌を甘やかす」という話には確かな裏付けがなく、化粧品会社などによる研究でも、そのような結論に至ったものはありません。

参考

ポーラのエイジングケアポーラ公式

ただし、シワやたるみとは無縁の若い肌には、高価な化粧品の効果が分かりずらいのは事実でしょう。

しかしいくら若いとはいえ、毎日のお化粧や紫外線からのダメージによって、肌の老化はじわじわと進行しています。

 
エイジングケアの化粧品を使う必要はなくても、毎日のスキンケアが大切なことに変わりはありません。

以上、エイジングケアの基礎知識を紹介しました。

 
今は何のエイジングサインも出ていなくても、水面下ではじわじわと、肌の老化が進んでいます。

高価な化粧品を使う事がエイジングケアではありません。

 
「まだ先かな?」なんて思わずに、自分の肌をいたわる習慣を、今から始めてみて下さい。

 

この記事のまとめ

  • エイジングケアは、肌の老化を予防・対策するもの
  • 「アンチエイジング」は、厚労省の認可を受けた医薬品や医薬部外品のみが使用できる表現
  • エイジングサインをチェックして、肌老化の始まりを確認できる
  • エイジングケアに「早すぎる」ことはなく、できるだけ早く始めることが望ましい
  • 化粧品でのケアだけでなく、紫外線対策や生活習慣の見直しも大切