目じりや目の下の細かいシワ、気になりますよね。
「まだそんな年じゃないのに…」「毎日スキンケアしてるのになぜ…?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
目の周りにできるシワの原因は「乾燥」です。
目元のシワを改善するためには、乾燥しやすい目元をしっかり保湿する必要があります。
目元ケアの専用化粧品といえば「アイクリーム」ですが、アイクリームで目元の乾燥を防ぐことができるのでしょうか?
今回は目元が乾燥する原因や、アイクリームの効果についてお伝えします。
目次
目元はなぜ乾燥しやすい?
目元は顔の中でも、特に乾燥しやすいパーツです。それには以下のような理由があります。
皮膚が薄い
目の周りの皮膚は、頬の1/3の厚さしかありません。
そのため肌の中に水分を蓄えておくのが難しく、空気が乾燥していると影響を受けやすいです。
紫外線の影響
紫外線は「日焼けの原因」と思われがちですが、実は肌が乾燥する原因にもなります。
肌の表面には水分を閉じ込めるバリアがありますが、紫外線によってこれが壊されると、肌から水分が奪われてしまいます。
まぶたや頬の上の部分は特に紫外線が当たりやすいため、顔の他の部位に比べて乾燥しやすくなります。
アイメイクによる肌への負担
お化粧をするときに、目元のメイクに力を入れる人は多いと思います。
マスカラやアイライン・アイシャドウなど、毎日のアイメイクは目元の皮膚に負担をかけ、ダメージを蓄積しています。
ダメージを受けた肌はバリア機能が失われるため、水分が逃げだして乾燥しやすくなります。
関連記事: 目元の茶色いクマが消えない!実はアイメイクが原因かも?
クレンジングによる摩擦
アイメイク自体も目元に負担をかけますが、さらに問題となるのがクレンジングです。
アイメイクを落とすために目元を強くこすってしまうことが多く、肌に大きな負担をかけてしまいます。
目元をこすりすぎ・洗いすぎてしまうと、肌に必要な油分まで洗い流してしまい、余計に乾燥しやすくなります。
目元が乾燥するとどうなる?
目元の乾燥は、色々な肌トラブルの原因となります。詳しく見ていきましょう。
シワの原因になる
最初に紹介した通り、目元の乾燥は目じりや目の下にできるシワの原因になります。
これは肌の中の水分量が減少することで肌にハリがなくなり、シワが織り込まれてしまうためです。
疲れ顔・老け顔に見られる
乾燥して肌のターンオーバーが正常に行われないと、肌がくすんでしまいます。
目元のくすみはクマの原因になり、不健康なイメージを与えます。
また肌が乾燥してハリが失われると、まぶたや目の下がたるみます。
このため、目元の乾燥は「疲れ顔・老け顔」の原因になるのです。
メイクのノリが悪くなる
乾燥して肌のキメが乱れると、化粧下地がムラになる、ファンデーションが粉浮きすることがありますよね。
目元の乾燥も同じで、アイラインが上手く引けない、アイシャドウがなじまないなど、お化粧がきまらなくなる原因になります。
また乾燥している目元にメイクをして刺激を与えてしまうと、肌荒れや炎症を起こすリスクも高くなるため注意が必要です。
痛みや痒(かゆ)みが出ることも
目元が乾燥して肌荒れを起こすと、まぶたや目じりに痛みや痒みが出ることもあります。
それが気になって目元を触ったり、肌に合わない痒み止めを使用してしまうと、炎症を起こして症状が悪化する場合もあります。
赤くはれる、ボロボロになるなど、目の周りの皮膚に炎症が起きた場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
誤った対処をしてしまうと、目の粘膜を傷つけたり、視力低下の原因にもなるため注意が必要です。
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目元の乾燥を防ぐには?
上で説明した通り、目の周りが乾燥すると、シワやたるみ・クマの原因となるだけでなく、炎症を起こしてしまう可能性もあります。
目元の乾燥を防ぐためには、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
化粧品選びに気を付ける
毎日のスキンケアで、肌に合わない化粧品を使っている、強めに肌をこすっているという人はいませんか?
これらの行為は肌荒れを引き起こし、肌を乾燥させてしまう原因にもなります。
特に目元はデリケートな部分ですので、顔全体に使っている保湿化粧品が合わないこともあります。
目元の肌がひりつくなど「化粧品が合っていないかも?」と感じたら、目元専用の化粧品(アイクリーム)で保湿対策をする必要があります。
この点については、後ほど詳しく解説します。
アイメイク・クレンジングは丁寧に
スキンケアと同様に、アイメイクやクレンジングの際も、目の周りの皮膚に強い刺激を与えないことが重要です。
アイメイク化粧品は肌に優しいものを選びましょう。
ウォータープルーフなどの落ちにくい化粧品は、クレンジングの際に余計な負担がかかってしまいます。
汗をかく、プールに行く場合などは別ですが、必要なければ避けた方が無難です。
またメイクを落とす際は、クレンジングシートでこすりすぎないように注意が必要です。
シートタイプではどうしても肌を強くこすってしまうため、オイルタイプのクレンジングがおすすめです。
部屋の乾燥対策
乾燥した空気は、肌の水分をどんどん奪っていきます。冬場の室内は暖房を使うこともあり、特に空気が乾燥します。
口元であればマスク等でカバーできますが、目元はそうはいきません。
加湿器をつける、濡れタオルを干しておくなど、部屋の乾燥対策を万全にしましょう。
オフィスなどで自由が利かない場合は、電気を使わない自然気化式の加湿グッズがおすすめです。
規則正しい生活
乾燥しにくい肌を作るには、栄養バランスがとれた食事や十分な睡眠も大切です。
不規則な生活習慣は肌荒れの原因となり、キメの乱れた肌から水分が蒸発しやすくなります。
また、疲れやストレスを溜めないことも重要です。
バランスの良い食事でビタミンやタンパク質をしっかり摂り、ゆっくり入浴してリフレッシュしたら、十分な睡眠をとって肌の調子を整えましょう。
乾燥対策に強いアイクリームの選び方と使い方
季節や年齢によっては、どうしても目元の乾燥を防ぎきれない場合もあります。
乾燥対策で使うアイクリームは、どのように選べばいいのでしょうか?使い方と一緒に見ていきましょう。
保湿対策にどんなアイクリームを選べばいい?
アイクリームには色々な種類があり、高価なものでは2万円以上するものもあります。
高価なアイクリームは保湿成分に加えて、シワやたるみを改善する成分を含む、エイジングケアを兼ねたものが多いです。
シワやたるみ・クマなど、乾燥以外に気になる症状がある場合は、それに特化したアイクリームを使いましょう。
しかし単に乾燥を防ぐ目的なら、3,000~5,000円程度の商品でも十分効果を実感できます。
アルコール・石油由来の成分が無添加のアイクリームもありますので、敏感肌の方は自分の肌に合った成分のものを探してみてください。
ただし、アイクリームは肌荒れや炎症を治すものではありません。
皮膚に異常がある人は、皮膚科で治療を受けて薬を処方してもらいましょう。
関連記事: 手遅れになる前に!エイジングケアは何歳から始める?
アイクリームの使い方は?
アイクリームはお化粧前や入浴後など、通常のスキンケアに加えて使います。
化粧水や乳液の後にアイクリームを塗り、日焼け止めや化粧下地はその後に使用します。
この時に目元をこすりすぎてしまうと、肌にダメージを与え逆効果になってしまいます。
指の腹を使って、目の周りを優しくなぞるように塗り込みましょう。
アイクリームは乾燥が気になってから使うのではなく、日ごろから使い続けることをおすすめします。
そうすることで乾燥を未然に防ぐことができ、年齢を重ねてからも若々しい目元をキープすることができます。
- 目元は皮膚が薄く、紫外線などの刺激によって乾燥しやすい
- 目元の乾燥は、シワやたるみ・クマの原因となる
- 目の周りの乾燥を防ぐためには、アイメイクやクレンジングを適切に行う
- 乾燥対策なら高価なアイクリームを買う必要はない
- シワやたるみが気になる場合は、それに特化したアイクリームを買う
- 若々しい目元を保つには、目元ケアの継続が重要